日光 ~東照宮~

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日曜日の昼近く、市営駐車場に車を入れて、脇の細い坂を上って、参道に出た。

 

表参道の微妙な坂を上り、券売所で家族分の入場券を買って、入口で券を渡すと、券を切る係りの人から、「マスクをちゃんと鼻までかけて」と、怒った口調で注意された。

いきなりの洗礼だったが、これが戒律に厳しい仏教関係者故のことなのか、この人個人の性格によるものなのか、引っ掛かりながらも、素直にマスクをして通り過ぎた。

しかし、私も少々仏教を学んでいたので、この感情が後を引かないようすぐ調整して、憧れの東照宮に向けて、気持ちを切り替えることができた。

 

道順に沿って、進んでいくと、「眠り猫」という看板があって、皆そこを進んでいくので、私たちもそれに倣って進んでいった。門の一人ずつしか通れない狭い通路に「眠り猫頭上↑」という立札があり、その先には、急な登りの階段が見えた。「この階段の先に眠り猫がいるんだろうか?」と一瞬思ったが、真上の見上げると、門の扉の上にある装飾に、眠った猫の彫刻があった。これが眠り猫だった。

だが、家族はそれに気が付かず、階段の上に眠り猫の作り物があるというような勘違いをして進んだようだ。階段は、200段以上もあり、かなりきついものだった。階段の頂上は家康公の慰霊があり、皆これを見るために上っているのだろうが、私の家族のように、何割かは、眠り猫を見るために上っていると勘違いをしている人もいたかもしれない。

「どこに眠り猫があるの?」と質問してくる嫁に、家康公の慰霊の脇に立てかけてあった眠り猫の下手な絵を指し、これだと冗談を言ったが、もちろん信じてもらえなかった。「来る途中にあったよ」というと、「見逃した」と残念がっていたが、「帰り道で見れるよ」と教えてやると、期待した感じで階段を降りだした。

入口の門のところで、「この上だよ」というと、まだ理解できていなさそうだったので、指さして教えてやると、しばらく驚いたように見ていたが、その後がっかりした表情で、「上にもっと大きな猫がいると思って頑張って上ったのに、こんなところにこんなに小さい猫がいるだけか」と、少々怒りも含んだ感じで悪態をついていた。

  

 アホが見る 階段の上の 眠り猫

  

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眠り猫(イメージ)