日光 ~華厳の滝~

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p>日曜日、奥日光の旅館を10時前にチェックアウトして、目的の東照宮に向かって出発したが、その途中で華厳の滝によることにした。

 

駐車場の脇から見る華厳の滝は、上から見下ろすような感じだったが、有料のエレベータで下に降りることができて、そのほうが迫力があるということで、降りてみた。エレベータで100Mほど下に降り、そこから通路を1分程度歩くと、華厳の滝を目の前に見ることができる見晴らし台にで出た。

 

下から見上げる滝は、高低差もあり、流れ落ちる水の音も大きく、周りのむき出しの岩肌のごつごつした感じと相まって、さらに3月の寒さも手伝ってか、厳しいという言葉がふさわしい印象だった。かつてこの滝で身投げした学生がいるという嫁の話も、一層厳しさを搔き立てた感じだった。

 

見晴らし台は、滝つぼを少し見下ろせるくらいの高さにあるのだが、滝はその下の方にも続いて流れ落ちていて、一番底は見晴らし台から見て、さらに下の方にある。年を取って高所が苦手になってきた自分にとっては、滝のすごさも驚きだが、それよりもこの高さのほうが、恐ろしかった。一通り見終わったら、そうそうに立ち去った。

 

帰りのエレベータに向かう道(トンネル)の中で、嫁の話を思い出し一瞬背筋が凍り、歩く足に重さを感じたが、心の中でお経を唱えてやり過ごした。

 

滝の美しさを見ることができると思ってきてみたが、感じたのは、自然と、人生の厳しさだった。

 

  滝つぼや 華を散らす 水の音

 

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華厳の滝